本田秀夫(信州大学病院)は不登校だった!児童精神科の専門医を目指したきっかけは?【プロフェッショナル仕事の流儀】
精神科医の本田秀夫さんがプロフェッショナル 仕事の流儀に登場です!(2019年10月29日放送)
なので今回、本田秀夫さんの経歴や児童精神医学の専門家を志したきっかけについて、
気になって調べてみました。みなさん、一緒に確認していきましょう!
本田秀夫のプロフィール
出展:https://medicalnote.jp/doctors/150526-000002-VPJOUA
名前:本田 秀夫(ほんだ ひでお)
職業:精神科医、信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長、博士(医学)
出身地:大阪府豊中市
出身校:東京大学医学部医学科
本田秀夫医師が精神医学に興味をもったきっかけは!?
高校まで、本田先生の得意科目は英語と国語で理数系は苦手でした。
一方、自然の原理を研究する科学、なかでも脳の研究に憧れて医学部を目指したそうです。
しかし、入学試験も英語と国語で点を稼いで合格したような状態でしたので、
教養学部の段階ですでに授業が難しくなり、大学時代の本田先生はたまにしか授業に出席しない
劣等生でした。勉学への意欲を失い、ほぼ不登校の時期もあったほどです。
「基礎的な脳神経科学は無理かもしれないけれど、精神科の臨床はやってみたい。」
と漠然と思っていたそうです。
そんな折、当時東京大学医学部附属病院の精神神経科におられた齋藤治先生(現・立川パークサ
イドクリニック院長)の研究(精神疾患の患者さんの眼球運動の研究)をお手伝いさせていただ
く機会があり、それがきっかけとなり精神科に進もうという気持ちが現実的になりました。
引用元:https://medicalnote.jp/doctors/stories/79
当時は珍しかったアスペルガー症候群
医学部卒業後は東京大学医学部附属病院精神神経科で研修を受けました。
外来には「小児部」が置かれていて、通常の精神科だけでなく自閉症を中心とした子どもの症例
を診療する経験を積むことができました。
当時、自閉症は「知的障害を伴うことの多い重篤な疾患」だと認識されることが多かったそうです。
今でこそ広く知られるアスペルガー症候群ですが、当時の日本ではほとんど知られていない、珍
しい症例だったのです。
アスペルガー症候群という言葉や病気が知られるようになってから、
あまり時が経ってないのですね。
もっと本格的にアスペルガー症候群を専門にしたい!
東京大学医学部附属病院で2年の研修を終えた後、国立精神・神経センター武蔵病院(現・国立
精神・神経医療研究センター病院)に移っておられた齋藤治先生からお誘いいただき、同病院の
レジデントになりました。
武蔵病院の臨床経験を契機に、本田先生はアスペルガー症候群にのめり込むことに。
どうすればアスペルガー症候群の経験が積めるのか。
自閉症の専門家である清水康夫先生に相談をしたところ、
「アスペルガー症候群を専門にするなら、子どもを診れるようになったほうがいい」という
アドバイスを頂き、清水先生が所属していた横浜市総合リハビリテーションセンター(YRC)に
誘っていただいたそうです。
世界初の研究報告
自閉症の発生率の報告や、高機能自閉症が多数存在していることを実証した研究は、
本田先生たちの論文が世界で初めてです。
臨床家にしか示せないデータを導き出すことが重要であると語っています。
児童精神医学を専門とする医師を育てていきたい!
児童精神医学を専門とする医師の不足を実感しているという本田先生。
2014年より信州大学医学部附属病院に活動の場を移しました。
本田先生はここで児童精神医学を専門的に学べる体制を築くことを目標としています。
小児科領域のなかでも精神科に関心を持つ医師たちが心置きなく学べる環境を作る必要があると
いいます。
児童精神医学がきちんと独立した講座になることは、今後の日本社会にとっても、非常に価値が
高いことだと考えています。
今後は本田先生が学んできた経験を生かし、後進を育てていくことを使命と語っています。
本田秀夫さんがプロフェッショナル 仕事の流儀に出演(2019年10月29日放送)
本田秀夫さんがプロフェッショナル 仕事の流儀に出演します。(2019年10月29日放送)
31年間、発達障害と向き合い続ける日本屈指の精神科医・本田秀夫。
「“普通”とは何か?」「幸せに生きるとは?」そんな根源的な問いを胸に、自信を失った人々の
生き方を肯定し、寄り添い続ける。とあります。
本田先生が患者さんに対してどう接するのか、どう治療するのか、とても興味があります。
まとめ
今回は、本田秀夫先生が気になってまとめてみました。
「児童精神医学」を精神科のカテゴリーから独立させるべく、奔走している本田先生。
自閉症などの病名がだんだん浸透してきていますが、まだまだ理解が足りないと思います。
病気の方々の理解を深め、生きづらい世の中になってほしいと願っています。