オークラウロは幻の楽器!価格は?どこで購入できる?【にっぽんの芸能】

2019年11月29日

2019年11月29日放送のにっぽんの芸能で、

幻の楽器と呼ばれている「オークラウロ」を尺八奏者の小湊昭尚(こみなと あきひさ)さん

が演奏します。

なので今回、「オークラウロ」とはどんな楽器なのか、

なぜ幻の楽器と呼ばれているのか、価格やどこで購入できるのかが気になって

調べてみました。

最後まで読んでいただけたら、うれしいです。

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「オークラウロ」とは!?

オークラウロ(Okraulo)とは、

日本の尺八に西洋のモダン・フルートのキーメカニズムを取り入れて、

昭和10(1935)年に大倉喜七郎が考案した金属製の多孔尺八です。

楽器のジャンルとしては金属製の多孔尺八に分類されます。

大倉喜七郎(1882~1963)は男爵で、

ホテルオークラの設立に関わったことで有名ですね。

事業だけでなく、音楽などの文化やスポーツにも精通していて、

尺八が得意だったそうなんです。本当に多才な方です!

出展:https://ja.wikipedia.org/

つまり、尺八とフルートが合わさったものということでしょうか。

初めてこの楽器の名前を聞きました!

オークラウロの名前の由来は、大倉の姓と古代ギリシアの竪笛アウロスから

名付けられました。

出展:https://spice.eplus.jp/

見た目はフルートが縦になった感じがしますね。

さて、オークラウロはどんな音色なのかが気になります!

とても安らぐ良い音ですね~。心地が良くて落ち着きます。

尺八がもつ伸びやかでやわらかい音色が確かに感じられます。

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オークラウロが幻の楽器と呼ばれるのはなぜ!?

オークラウロが「幻の楽器」と呼ばれるのはなぜでしょうか。

当時は太平洋戦争へと歩みを進めている時代で、

そんな中でも養成所の開設、楽団の定期演奏会などの活動が進められていました。

当初楽団は演奏会で尺八の楽曲を演奏していましたが、

徐々に西洋クラシック音楽の演奏に傾倒していった結果、

フルートとオークラウロが比較されることとなります。

オークラウロは楽器として、尺八ともフルートとも

どちら付かずのマイナスイメージが先行してしまいました。

ハイブリッドした良さが消されてしまったのですね。

また、大量生産を目指した国内メーカーでの製作にも限界があり、

結局フルートの頭部管に尺八の歌口を取り付けただけの形状で妥協しました。

このように、新楽器の完成に向けて発展途上であった段階で、

敗戦による財閥解体で大倉家の全面的なバックアップが失われ、

演奏会や楽器製作などの活動は瞬く間に頓挫しました。

やがて戦後の日本の音楽市場は急激な欧米化の波に飲み込まれ、

次第に邦楽史の一部でその存在が語り継がれるだけの、

まさに「幻の楽器」となってしまいました。

オークラウロが幻となったのは、戦争などの時代背景が関係していたのですね。

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オークラウロは購入できる?価格は?

オークラウロは一体どれくらいの価格で、どこで購入出来るのでしょうか?

初めてみたい方もお値段が気になりますよね!

以前はオークラウロは買うことができなかったそうなんです。

今は、オークラウロのOFFICIALサイトで購入可能なようです。

https://www.okraulo.info/purchaseokraulo

ただ、受注生産で問い合わせが必要です。

受注生産なんですね!価格は載っていませんでした・・・

ですが、このオークラウロと全く同じ発想の楽器(尺八の上部のみ)が

アメリカのTaihei-Shakuhachiという工房で作っているそうです。

なんとなく類似品ぽくて大丈夫なの?と思われますが、

フルート愛好家の中にはこの製品(Shaku-lute)を練習している方もいるそうです。

市販のフルートの胴体を流用し、それにきちんと合う尺八の歌口をはめます。

ただし、尺ルートはオークラウロの再現ではなく

音響的に良く考えられた別の楽器と捉えた方が良いかと思います。

参考までに尺ルートの価格は、

手持ちのフルートを使い、ヘッドジョイントだけの購入であれば、

大体1000ドル前後(日本円で109,520円 ※2019年11月29日時点)で、

ゲマインハートモデル2SPシルバーフルートとあわせて購入の場合は、

大体2000ドル前後(日本円で219,040円 ※2019年11月29日時点)でした。

オークラウロの価格は想像がつかないのですが、

30万円前後?くらいでしょうか。

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まとめ

今回は幻の楽器「オークラウロ」が気になって調べてみました。

・尺八とフルートが融合したハイブリッドな楽器

・1935年に大倉喜七郎が考案

・名前の由来は大倉の姓と古代ギリシアの竪笛アウロスから

・やわらかく穏やかで伸びのある音色

・幻の楽器と呼ばれるのは当時の時代背景により衰退が原因

・購入は受注生産でオフィシャルサイトより問い合わせが必要

・アメリカに尺ルートという似た製品があるが別物

・価格は30万円前後か?

幻の楽器ではなく、今後復活して音色をもっと聞きたいです!

楽器

Posted by nekomegane